「ソーシャルアプリプラットフォーム構築技法 ――SNSからBOTまでITをコアに成長する企業の教科書」
こんなニッチな本を出してくれる技術評論社さんが素敵w
なぜかと言えば、「ある程度サービスが成長していない」と読む必要がないからだ。
この本を必要とする段階で、Webサービス全体の何百分とか何千分の一ぐらいしか需要がないのではないかと思う。
技評さんにとっても売れ筋であろうMS-Office初心者本とかWordpress初心者本とはわけが違うのだ。
本書は、APIを提供するプラットフォームにおける、企画、開発、実装、運用、チーム構成、グロースにおけるノウハウ、スマホアプリやJavaScriptのクライアントSDKの提供やBotプラットフォームの構築方法にまで記述されている本である。実装の話は書いてあるがソースコードはほとんど出てこない。ミドルウエアの有効な活用法など、パフォーマンスを意識した構築のヒントなどは得られるだろう。なので、OAuthによるAPIのサービスを写経をして提供したいような人のための本ではない。
ちゃんとプラットフォームビジネスの企画をして、ちゃんとサービスを提供したい人向けの本である。
サービス技術担当者、CTOクラスの人とかが読むのが良いのではないだろうか。むろん、そういう役割を目指す人達も必読である。
G’s Academyのメンティーがプラットフォームサービスで卒業までたどり着いたら是非プレゼントしたい本である。